ジージージージー…。
「うーん…。」
うるさい蝉の声で私は目を覚ました。
あれ、いつもと景色が違う…。
私は自分の部屋で、自分のベッドで寝ていたはずだ。
なのに…私の右手は別の何かに触れている…?
この感触は…畳?
私は起き上がって周りを見回した。
ここは、どこ…?
知らない家…漫画に出てくる、古い農村にありそうな簡素なつくりの家だ。
服は…寝た時のTシャツのままだ。
スマホは…?スマホがあれば、時間も場所も判るはず!
そう思って探してみるも、スマホは見つからない。
「ん?」
部屋の奥に、白い紙切れがある。なんだろ、あれ。
近づいてみると、白い封筒だった。
【見つけたら読んでね。】と書いてある。
封筒を開けると、紙が2枚入っていた。

つまりここは、夢の中なの…?
…どうしよう、本当に二度と起きれないのかな…。
取り敢えず、謎を解くしかないないのかな…。
2枚目の紙を開く。
うーん、なんだろう…?