単語検索ツール『謎解き単語検索β』の紹介

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単語検索ツール『謎解き単語検索β』の紹介タイトル画像

特定の文字が入っている単語を調べたいと思う機会は、言語系の謎解きやパズルを作成する際に結構な頻度であると思います。

ここでは、白猫さん(@amigurumicats)が作成してくださったツール『謎解き単語検索β』の機能について紹介していきます。

謎解きだけでなく、クロスワードやことのはたんごwordleにも使用できます。

単語検索ツールの紹介

まずは、今回紹介するツールへのリンクを貼っておきます。

謎解き単語検索β

単語検索ツールとは、例えば「1文字目に"あ"が、3文字目に"ん"が入る4文字の単語」を検索したい場合などに、条件を指定するとその条件に合う単語を辞書から探して一覧で表示してくれるツールのことです。

謎制作界隈では『クロスワード用語検索』や『なぞわーど』を使用している人が多いのではないでしょうか?

最も有名だったと思われる『クロスワード用語検索』がリンク切れになってしまっていたのもあり(2021/03/22復活確認)、筆者が白猫さん(@amigurumicats)に頼んで作成して頂いたのが今回のツールになります。

この謎解き単語検索βでは、通常の単語検索だけでなく、全部で以下の5種類の単語の検索方法が使用できます!

それぞれのモードについての説明を以下で説明していきます!


(2022/03/22追記)また、辞書について、今まで豚辞書のみで検索可能でしたが、バージョンアップにより全部で以下の辞書が使用できるようになりました!

  • 豚辞書:オンライン上で参照できる日本語辞書の中で最上級の単語量を誇る。語数201,092語。
  • 一般語辞書:一般語を収録した辞書。語数約31,200語。
  • 英語辞書:CEFR-J Wordlist Version 1.6のうちA1〜B2の単語を抽出したもの。語数6818語。(CEFR-Jより2021年1月3日にダウンロード。)

各モードの紹介

通常検索モード

不明な文字を「?」で指定して検索ができます。
例:?ろ?こ→しろねこ、とろつこ、…

いわゆる通常の検索方法です。

通常、不明な文字は「*」で指定することが多いのですが、謎解き単語検索ツールでは「?」で指定するため、スマホからの入力が非常に簡単です!

正規表現モード

正規表現で検索できます。
例:^.+ねこ$→くろねこ、しろねこ、…

正規表現の記述法が分かる人は、こちらのモードを使用することでより自分の求めている条件に合った検索ができるでしょう。

以下に正規表現の簡単な例を示しておくので参考にしてください。

  • 「^あ..い.$」…"あ??い?"の形で表される単語
  • 「あい」…"あい"が含まれる単語
  • 「^(?=.*あ)(?=.*い)(?=....$)」…"あ"と"い"を含む4文字の単語

わんどさんと白猫さんが詳しい正規表現の書き方についての記事を書いて下さいました!→こちら

カスタムモード

カスタムモードでは様々な条件を指定した単語を検索することができます!

2022/03/22現在搭載されている検索条件は「候補文字指定」「全て含む」「全て含まない」「文字数」の4条件です。

複数の条件を指定できます。

候補文字指定

指定した文字リストのみで構成される単語を検索します。
例:しろねこ→こころ、ねこ、ころね、…

特定の文字のみを使用した単語を調べるのに適した方法です。

全て含む

指定した文字を全て含む単語を検索します。
例:けいさつかん→さんかつけい、もうさいけつかん、…
同じ文字を重複して指定した場合、その文字をその回数以上含む単語のみが検索されます。
例:しせんん→しんかんせん、…

ネットワーズを作成するときに重宝すると思います。(文字数まで指定したい場合には正規表現モードを使用しましょう。)

全て含まない

指定した文字を全て含まない単語を検索します。
単独で使用することはあまり無いと思いますが、「全て含む」や「文字数」などと組み合わせることで、より複雑な条件で検索を行うことができます。

文字数

指定した文字数の単語を検索します。
デフォルトでは全ての文字数がオンになっているため、不要なものをオフにしてください。
こちらも単独で使用することはあまり無いと思いますが、他の条件と組み合わせることで、より検索を早めることができるでしょう。

はがきモード

文字列Aを文字列Bに置換しても単語になる単語を検索します。
文字列Aと文字列Bをカンマ(,)で区切って入力してください。
例:("は"=>"き")は,き→はた(きたになるので)、…

言葉が変化するタイプの法則謎を考えるのに重宝すると思います。

記事執筆時現在、謎解き単語検索βにだけ搭載されている機能です!

他のツールとの違い

検索方法の違い

謎解き単語検索β』と似たような機能をもつツールとして『なぞわーど』と『謎解き用ワードサーチ』があります。

ここでは、それぞれが使用できる検索方法の違いを紹介していきます。

  • 謎解き単語検索β
    • 通常検索
    • 正規表現(かな表記)
    • 候補文字指定(濁点区別)
    • 全て含む
    • はがき
  • なぞわーど
    • 通常検索
    • 正規表現(ローマ字表記)
    • 母音検索
    • AND検索
  • 謎解き用ワードサーチ
    • 候補文字指定(濁点区別・非区別)
    • 全て含む

それぞれ使用できる検索方法が異なり、特色が出ていますね。

また、なぞわーどには表示単語が1000単語までの制限があるので注意してください。

母音検索や子音検索(≒ローマ字表記)も、謎制作の際に使用することはあるので、制作時に必要なツールを使い分けれると謎制作が捗るのではないでしょうか?

×機能

×機能の紹介

また、使わないと思った単語を×を押すことで(その場だけですが)非表示にすることができます!

今はまだ実装されていませんが、今後、この×ボタンの押され方を記憶することでデータの蓄積をし、表示にも反映させていく仕組みを作っていきたいと考えているそうです!

まとめ

  • 『謎解き単語検索β』は謎解きやパズルを制作するための機能を多く搭載した便利なツール!
  • ツールによって使用できる検索方法が異なるので、使用したい検索方法によってツールを使い分けよう!

『謎解き単語検索β』はスマホででのアクセスも考慮した作りになっており、非常に使い勝手の良いツールになっています!

法則謎を作成するのに必要な、「1文字目を後ろに1文字、3文字目を前に2文字ずらしても成立する単語」の検索や、なぞわーどにも搭載されているような母音検索や、濁点移動機能など追加されたら良いなーとか思ってます(言うだけタダ)(万が一暇な時があれば実装をお願いします!)。

気になった人は以下のリンクや上部のメニューからアクセスできるようにしてあるので早速使ってみましょう!

謎解き単語検索β

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