『謎解きフェスタ』って何?
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ツイート謎解きイベントの中には、複数の団体が公演を出展するフェス形式のものがあります。
この記事では、フェス形式の謎解きイベントを主催する数少ない企業であるタカラッシュさんと、タカラッシュさん主催の『謎解きフェスタ』について、インタビューにて取材させて頂きました!
挨拶と自己紹介
私営謎屋敷を運営しています、しゑひと申します。本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!タカラッシュのさわーずと申します。
タカラッシュは宝探しイベントを企画・運営している会社なんですけども、その中でも謎解き事業を担当しております。
謎解きの制作をなされているということでしょうか?
そうですね、謎解きの制作もたまにはやるんですけど、基本的にはディレクションを担当しています。
タカラッシュについて
まずは、タカラッシュについてお伺いしていきたいと思います。
普段はどのようなサービスやイベントを運営されていますか?
タカラッシュは営業主体のイベント制作・運営会社です。
自治体様とか団体様とかに依頼を頂いて、そこで一般向けの宝探しイベント行っています。
toBというのは、商業施設や商店街などで地域活性化のための謎解きラリー等を開催しているということでしょうか?
おおまかに分けるとタイプが2種類あります。
自治体様から依頼を頂いて地域活性化を行うものと、学校などの団体様から依頼を頂いて修学旅行などのイベントで使用していただく形がございます。
なるほど。
年どれくらい受けているとか分かりますか?
2つのタイプを合わせると、少なくとも年間300件以上は受けてるんじゃないかなと思います。
それでは毎日コンテンツをやっている感じになるんですね!
そうですね。平日に打ち合わせや準備をして土日にまとめてイベントをやって、また次の週が始まるみたいな形が多いです。
自分はBtoCの部署で正しい数字はわからないんですけど、皆さんが参加できるような作品とかは年間50件から100件になるんじゃないかと思います。
ありがとうございます。
タカラッシュといえば「謎解き」というよりも「リアル宝探し」というブランドを前面に押し出しているというイメージがありますが、これに関連して制作や運営の時に意識していることってありますか?
うちは「リアル宝探し」を提供しているので、謎解きがメインになっても一番最後に何かを見つけ出して達成させる体験は確実に入れるということを意識しております。
なるほど、体験を重視していらっしゃるんですね。
そうですね。
なのでウチのやりたい幅が大きくできればできるほど、謎解きの要素を減らしたりして、探索であるとか冒険であるとか宝探しの要素が強くなります。
それこそ本当に尖ったイベントだと「綱引きをさせる」だとか「無人島に連れて行ってご飯何もないから自分で取ってこい」だとか、謎解きではなく宝探しっていう枠組み内でかなり広げて作っています。
やはり根幹にあるのは発見する喜びという部分にあって、謎解きはそれに近いものがあるのでよく使用している、という位置付けです。
この「発見する喜び」を全面に出して、クライアントさんによって押し出せるところもあれば、クライアントさんに合わせた対応ができるというところが持ち味になるということですかね。
クライアントさん的には最近テレビ番組で「謎解き」という言葉を見るようになってきて、「謎解き」を作って欲しいっていう依頼をされるケースが多いですね。
そのためどこまでタカラッシュらしさを出せるかというせめぎあいがあります。
幅感としてはいくらでも調整できるので、強みと言えるかもしれません。
では、最近力を入れていることはありますか?
初めに申し上げた通り、タカラッシュ元々BtoBの営業メインでやっていたんですけど、最近はtoCを意識しています。
toCというのは、直接お客様に届けるタイプのイベントですよね?
そうです。
一般向けにイベントやコンテンツを色々と打ち出していこうとしているところです。
toC向けのコンテンツとして最近始めたのが『謎解きフェスタ』ということですね。
ではここから、謎解きフェスタについてインタビューさせて頂ければと思います。
『謎解きフェスタ』について
まずは『謎解きフェスタ』の概要についてお伺いしても宜しいでしょうか?
はい。まず「作品自体はめちゃくちゃ面白いのに、告知の場が少ないためにあまり知られていない謎解き団体」が実は世の中には大量にいるという現状があります。
ふむふむ。
それでタカラッシュは比較的多くの方に知っていただいているということで、多くの謎クラ※1にそういった団体の魅力を知っていただく機会を提供することで、謎解きが少しでも広がってほしいという思いから行っている多団体合同謎解きイベントです。
謎フェスというと、『ナゾガク』や『謎の陣』など同人団体が運営しているイメージが強いと思います。
『謎解きフェスタ』は、タカラッシュさんが知名度を生かして告知・発信をして、今のところ告知・発信力が強くない団体さんの知名度を上げつつ謎解き界隈を盛り上げていこうという考えで始まったということですね。
はい、その通りです。
8月に行われるのは第9回ですが、第6回が今年の5/13,14に花やしきで行われていましたね。
会場の盛り上がりはどうでしたか?
いやー、予想以上でしたね!
公演は3分~5分で完売、カフェ謎も常に稼働しているなど、需要の高さに驚きました。
需要の高さもあって、タカラッシュ本社だけでなく他の会場でも開催しているという面もあるのでしょうか?
そうですね、花やしきでの挑戦ももちろんですけれども、そのほか色々なところでこういうイベントを行えたら面白いなぁと思っていまして、本社だけでなく、明治村でも開催することになりました。
第6回謎解きフェスタマップ
花やしきでの謎解きフェスタでは200問以上の小謎の掲示があり、これらはすべてタカラッシュさんが作成されたとお聞きしました。
公演チケットの売れ行きなどを見て「これは思っていたよりも人が来そうだな」という感じで作成されたんでしょうか?
そうですね、公演自体のキャパシティが少なく、カフェ謎も12種類とそんなに多くはなかったので、来場者がいつでも楽しめるコンテンツとして、また、花やしき様からの要望のあった一般の方にも楽めるという要素として、無料で気軽に楽しめる小謎を用意しました。
どうせやるならインパクトほしいなということで200問用意したんですけど、まぁしんどかったですね(笑)
200問の制作は考えるだけでゾッとしますね(笑)
200問作る段階もそうですし、掲示場所の調整なども大変でしたね。
来場された方の中で200問全て解き切った方はいらっしゃったんでしょうか?
200問全ては集計していないんですけど、今回新たに制作したした謎なんですが50問は集計していました。
全公演参加して全カフェ謎遊んだうえで新作50問全てを解き切った方がいらっしゃいましたね!
2日間の内にですか? スゴいですね!
2日間連続で開園から閉園までいらっしゃっていましたね。
いつも来てくださる方々なので特段驚きという訳ではないんですけど、「あぁ、今回もスゴいな」と感じていました。
そこまでくると熱意がスゴいですね!
タカラッシュからのお知らせ
タカラッシュさんから何かPRやお知らせはありますでしょうか?
今回取材いただいた『謎解きフェスタ』では、出展団体さんを随時募集しています!
なるほど! 僕が所属しているJTSも9月に出展させていただくのですが、今後も開催していくということは、それだけ連携してくれる団体が必要ということですね?
そうなんです。
出展を希望する団体はどこから連絡すれば良いのでしょうか?
興味を持ってくれた団体さんは、謎解きフェスタのtwitterアカウントがあるので、DMから連絡していただければと思います。
また、タカラッシュが営業主体の会社だというお話をしましたが、大体月に100件くらいスケジュールや予算の都合でお断りしている状況なんです。
結構あるんですね。
そうなんです。
そういう案件について、『謎解きフェスタ』と同じように「営業の販路は無いけど謎解きは作りたい」「自治体とかに謎解きを出して少しでも知ってもらいたい」という人たちに回す取り組みを行おうと現在考えています。
「新公演打ちます!」とかではなく「謎解き制作を受託してくれる団体を募集してます!」とは、なかなかユニークなお知らせですね(笑)
そうかもしれませんね。
加盟してくれたらいっぱい案件あるよ、というコミュニティーみたいなシステムを、まだ始まってはいないんですけど構築していけたらなと考えています。
こちらはまだ正式な募集は始まっていないんでしょうか?
正式な募集サイトはまだ先になるのですが、実は既に動き出している案件もあったりします。
現在は、私が連絡を取っている状態なので、私のメールアドレス(m_fukuzawa@takarush.co.jp)やTwitter(@sawaz_nazo)にご連絡を頂きたいです!
まとめ
タカラッシュさん、取材を受けて頂きありがとうございました!
全国の自治体案件を受けているとのことなので、実は近くで開催されている謎解きイベントの制作がタカラッシュさんだったということもあるかもしれませんね!
タカラッシュさんに謎解きの制作依頼を考えている方はタカラッシュさんの資料請求フォームからどうぞ!
または「謎解きフェスタに出展したい!」「案件を受けてみたい!」という方は謎解きフェスタのtwitterアカウントからどうぞ!!
脚注
※1:謎クラ…謎クラスター。 謎解きが好きでその話題で盛り上がることのできる人やコミュニティのこと。(by 謎解きWiki)
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